File.10 / 1977.9.6 『少年文化会館』
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10回目のサンハウスのライブは、福岡市の少年文化会館で観た。4人編成となったサンハウスがどんなプレイを見せてくれるか楽しみだった。
開演のブザー音に続き、「アイ・ラブ・ユー」で幕が開いた。続いて、菊の「ワン・ツー・スリー・フォー」の掛け声で「キザな奴」。3曲目は「もしも」...ドライブ・バージョンとは異なり、鮎川の「ジャーン・ジャーン・ジャーン」のギターで始まる新バージョンだった。
「はい、どうも」...に続いて、初めて聴くイントロ..だと思ったら、仁輪加に入っているのとは、異なる「あの娘に首ったけ」だった。そうか、4人編成だから、何かしらアレンジを変える必要があるんだ。
「はい、どうも。はい、ばい菌」で始まったのが「ビールス・カプセル」。初めて聴く曲だった。当時は、「ばい菌」というタイトルだったそうだ。「恋の赤信号」「傷あとのブルース」と新曲が続いた。
「ミルクのみ人形」...ギターが一本になったので、音の薄さをカバーしようと鮎川、奈良、鬼平それぞれのプレイがよりハードになっている。「地獄へドライブ」「ロックン・ロールの真っ最中」が続いた。
しばし、チューニング...「はい、爆弾」と菊が紹介して「爆弾」が始まったが、また、ニュー・アレンジだった...そうそう「クール・ソロ」に入っている「ぶちこわせ」バージョンだ。
「たいくつな世界」が始まった。超ハードなナンバーだ。シーナも唄っているが、少し唄い方が異なっていた。菊はギター・コードの動きに合わせるような唄い方だった。そして、「レモンティ」...いつもよりドラムのイントロが長かった。
「はい、では、最後の曲です。「やらないか」。アンコールは「あの娘は18歳」で終了!
77年頃は、パンク・ロックが流行っていて、サンハウスもその流れを組み込みながら、よりスピード感あるサウンドへ変身していきつつあった。
(続く)
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文:なまず
参考:Captain YAMPO 著 『菊の花道』
<敬称略、文責:hakata-rock.net編集部>
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