Diary
1999年2月〜3月

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1999.02.22(月)〜1999.04.05(月) 多忙
バンドのLiveが終わってしばらくは抜け殻…になってる暇などまったくなく、バンド練習の反動で先送りになっていた仕事が津波のように押し寄せる。
一日何軒も客先を廻るし東京にも出張するし徹夜もするし、♪毎日毎日僕らは鉄板の…などと心で唄いつつ働き続ける。
個人経営の辛さで労働量と入金はダイレクトに比例せず、どうしても売掛支払先延ばしのパターンで、その手の買付も何故か津波のように押し寄せてきて資金繰りに苦労する。ちきしょう誰か金を貸してくれ…とは人には言わない。金を借りるのは最後の最後、いや借りるぐらいなら会社潰した方がマシだ、と女房と互いに励まし合って何とか急場をしのぎ続ける。
えっ、「しのぐ」って「凌ぐ」って書くのか、そうか石橋凌の名前はそう言う意味か、いやいやありがとう日本語辞書ATOK、と訳の分からない感心をしつつ、毎日を働き続ける。
金の話に戻るがマチ金の取締役をかって3年やった時に、金を借りる人間の惨めさ、金に支配された人間の情けなさは貸す側としてイヤでも目にしてきた。商売するなら借金くらい気にするな、君はまだ若い今のウチに冒険をするんだ、などとしたり顔で言ってくれるお偉い人々が俺の回りにも沢山いるが、んじゃアンタが責任とってくれるのかよ、人事と思って好き勝手なことほざいてんじゃねぇ!と心で中指立てつつ「ありがたいお教えです」と顔で笑っている。
おお、俺も立派な大人になったモンだ、ガキの頃蹴りを入れてやりたいようなオヤジ笑いも板にについてきたぜ。でも構わねぇ。女房子供養うためならイヤな親父にでも人でなしにでもなってやらぁ。文句があるならかかってこい!え、誰も相手にしてない?こりゃ又失礼いたしました。
ともかく金なんざ借りるもんじゃなくて稼ぐもんだ。ちきしょー見てやがれそのうち…腹一杯CD買って、格好いいギター買ってマーシャルのアンプが鳴らせるような部屋を増設してやるぜ!それまで働き続けろ!Wolking Like a Dog大いに結構だ。
とか言っても首括るか否かのような深刻な問題ではない。そう、我が家には地域振興券が8万円分もある!ありがとう、日本国政府!!もうアナーキストは返上だ!さぁ地域の振興のため我が家の家計補助のためこれを使うのだ使いまくるのだっ〜!!
え、何?その市町村だけでしか使えないだと?そりゃおかしいじゃネェか?篠栗の人間はお買い物か観光土産にしか使えないのか?福岡市なんてキャナルシティに映画見に行っても地域振興券が使えるんだぞ!土木工事にもOK?阿呆!ウチのトイレの水洗化工事は数十万かかるんだぜ。へのツッパリにもならんわい!!
くそう、仕方がねぇ。あ、「ガメラ3」大人2枚小学生3枚幼児1枚下さい。え、今日に限り映画の日でオール1000円!?やった、ラッキー!!何?でも幼児も1000円?オマケに今日は駐車場代の割引なし?ジョイポリスのゲームは500円から?ムキー!!金がかかるばかりじゃねぇか!?Fuckin'キャナルシティ!でもしっかり楽しんだけどな。
てな訳で忙しい中にも、Yampoさん&村崎さん&AKIさんと珍道中でサンハウス記念の地(パワーハウス跡地とかキクさんが生まれた所とか(笑))を巡礼したり、高持の里佳ちゃんがウチに遊びに来たり、「る」の裏回覧でテープが山のように廻ってきて消化に嬉しいながらも死にそうになったり、少年剣道後援会の会長になってあちこちかけずり廻ったり…と、とにかく目まぐるしい日々を送っていた。
以上、ホームページがしばらく更新できなかった言い訳終わり!!

1999.02.21(日) Route"3"Band Live
ここ

1999.02.19(金) 次期少年剣道後援会役員人事U
何軒か少年剣道後援会の人事のことで心配して「決まりそう?」と電話をかけてきてくれた。
会長と本会計を決めなきゃいけないのだが、
「中倉さんが会長なら本会計をやってもいい」
と言ってくれる。なんとか人事が決まりそうだ。ヨカッタヨカッタ。
…って、うちが来年もやることが前提かよ?
よ〜し、こうなりゃやってやろうじゃねぇか。
就任の挨拶、出だしはこうだ。
子供が一番多いので会長をさせてもらうことになりました。仕事も休みがないのですが、みなさんヨロシクお願いします
誰か何か言い返してみろよ!?

1999.02.18(木) 筑豊
久しぶりに仕事で筑豊へ行く。
生まれ育った所の近くの町まで車を飛ばした。
人気の少ない町。
荒れ果てた炭坑跡。
妙にただっ広い道路(鉱害復旧の補償はこうして消化されていく)。
ここで生まれ育っても、この町を飛び出して二度と戻ってこない者もいれば、一生をここで終える人達もいる。
筑豊育ちを忘れる奴もいれば、気にしてない奴も、ずっと引きずったままの奴もいる。
どちらがいいのか、悪いのか?
淋しい街に生まれ育った自分を、どう昇華していくのか?
死ぬまで誰にも答は分からない。
死に際に笑えた者の勝ちだもんなあ。
俺も笑って死にたいものだ。

1999.02.17(水) 次期少年剣道後援会役員人事
今年一年勤めた、少年剣道後援会の副会長として、来期の役員を決定しなければならない日。
子供が練習の日なので、予め体育館に父兄を集め、そこで決める予定でいた。
…集まらない。てめぇの子供の面倒見る話をシカトしてんじゃねぇよ!
なんとか集まった数名の父兄に、俺が一通りの説明を終わらせ、「ではどなたか自薦・他薦を問わずお願いします」と言っても皆口をつぐんだまま。
あんたら、もの言えぬかなんかか?
「お宅、どうですか?」と問いかけても、皆それぞれ「仕事が忙しくて…」「子供が大変だから…」と煮え切らない返事ばかり。
じゃあ、俺以上に仕事が忙しくてウチ以上に子供が多い家を連れてきてみろよ!
結局、何も決まらず、うちが個別に交渉していって、それでも決まらないときはくじ引きにすることになった。
帰り際、先生からにこやかに
来年度もお願いしますね」
と言われる。
ウチは暇じゃねぇんだってば!
みんな、何考えてウチにそう言って来るんだよ!?

1999.02.16(火) 家庭内プレLive
21日のLiveの前に、家族の前でちょいとやってみることにした。
女房と子供を前に座らせて、俺がギターを担ぐ「野良犬」「OK!OK!」「Tiger」を弾きながら唄う。
子供は面白がって騒ぎ回る。当日はマラカス持って踊ることはできないぞ、お前等(笑)
女房は何やら神妙な面もち。
歌い終わって
「…どげん?」
と訊くと、自分の方が緊張すると言う。なしか?(笑)
家族を前にして唄うのは照れ臭いが、楽しいもんだ。
この感じで当日も演れたらいいなぁ。

1999.02.14(日) 中倉家バレンタインデー顛末記
兄弟が4人もいると、この時期牽制しあう。
冷やかしながらも羨ましがってるのがミエミエだ、長男(笑)
どうやら一番女の子に人気があるらしい次男の所に誰かがチョコを持って来るか、が注目の焦点だったが…
結果は長男の逆転勝ち。
広島時代の彼女?(2歳半まで仲良しだった(笑))から手紙付きのチョコが宅急便で送られてきた。
子供全員についでに俺にもチョコを入れてもらっていたが、思わぬ贈り物を受け取った長男は、ニヤニヤが止まらない。
更に高持の里佳ちゃんからも子供一人一人に宛てた手紙入りの宅急便が届く。洒落た味の俺と女房の分まで入っている。
しかも、今年の極めつけは、女房の手作りトリュフ。形が決してまん丸ではなかったのはご愛敬だが、味は良かった。
末っ子の巧樹には、お友達(のお母さん)からもチョコが届いた。
そりゃ、男たるもの、年齢に関係なくチョコが多けりゃ、悪い気はしない。
よく、人に「お父さんを入れて五人兄弟」とか大変失礼な事を言われるが、こんな単純なことで一日機嫌の良い我が家の男五人だった。

1999.02.12(金) 弾け飛ぶ弦
Route"3"BandのLiveが近いので、2月からは毎週スタジオ入り。
この日は初の6時間連続練習。平日の昼間2時から、いい歳の大人ばかりのメンバー4人全員揃うとは…やはり不良中年の集団なのか?
音を取りながら聴き返してチェックしたりして、以外と時間が早く過ぎていく。
練習も終盤に入って来て、気合い入れてギターかき鳴らしていたら、2弦が切れちまった。
で、あとで気が付いたんだがその時、弦を支える部品(何て呼ぶんだ?)が飛んでしまって、結局そのギターはステージで使えなくなった(泣)
弦が切れてギターが使えなくなり、シリアスな状況で少しは悩めばいいのに、その時の俺の頭の中にあったのは…
昔ガキの頃いつも観ていた「トムとジェリー」のワンシーン。
ねずみのジェリーの叔父さん(田舎からやって来た、いつもギターを抱えてるカントリーかぶれ)が
「Oh〜ナンタラカンタラナンタラカンタラ〜」
と気持ちよさそうに熱唱してると、弦がピーン!という音と共に切れるシーン。
「こんな時、トムがいたら髭を借りて弦を張るのに」と思う俺はお気楽野郎なのか?

1999.02.09(火) 業務上飲み会だが…
時々出入りしている会社のS井社長達と一緒に新年会に行く。
仕事先との接待、といった退屈なイメージとはほど遠く、旨い飯喰ってカラオケで騒いでの、楽しい飲み会だった。
酒と料理は、つくづくシチュエーションで味が違うモンだと思った。

1999.02.07(日) N田さん来訪
俺が役員をやってる会社の子が遊びに来た。
(2/21のRoute"3"BandのLiveも観に来てくれた女性です)
13:30頃来て、お菓子をみんなで食べて、子供と人生ゲームをやって、女房と一緒に餃子を作り、夕食を済ませて22:30頃帰っていった。
人が遊びに来るってのは賑やかでいいね♪
しかし、ウチは居心地がいいのか、みんなゆっくりして行くナァ(笑) 退屈してそそくさと帰って行くんじゃないから、ありがたいことだ。

1999.02.03(水) バトル豆まき
毎年、この時期は、豆まきの用意が大変だ。…主にお面作りが(笑)
前までは俺が家族全員分(毎年、「福はウルトラマン」だとか「鬼はスペースゴジラ」だとかリクエストがある)の絵を描いていたが、ここ何年かは子供達が自分の分を書くようになり、今年は俺と女房の分も書いてくれた。愛嬌があって可愛い絵だね♪(←親バカモード)
しかも、子供達には、毎年豆を投げられて逃げつつ反撃を試みる俺の姿が楽しげに映ったようで(子供はこれを「鬼の逆襲」と呼んでいる)、何故か今年は鬼が4人と福2人。更に鬼も「持ち玉」とか称して豆を持っている。
で、豆まきを開始するやいなや、家中走り回り、豆の投げ合い。屋外へ一旦追い出されても他の箇所から入ろうとするので、家の回りまで家族で追いかけっこ。
あまりの騒ぎに隣の家の子まで出てきて、「鬼は外〜」と一緒に掛け声をかける。
後日、家内は別の近所の奥さんから
「豆まき…盛り上がってましたねぇ〜!」
と言われたらしい(笑)
後の豆拾いも大変だった。家の中のあらゆる所に落ちていた量も凄かったが、その豆をみんなで奪い合って食べた(←こうやって書くと、地獄の餓鬼のような家族だな(笑))
月に一回以上は必ず何らかのバトルを家族で繰り広げているな、ウチは(笑)

1999.02.01(月) "州"の字
遠距離の出張から帰ってくると、その後が大変だ。
福岡でいない間の仕事が待ち構えている。東京での仕事も後追いしてやってくる。
バタバタと出張後の数日を慌ただしく過ごし、久しぶりに女房と一緒に酒を飲みながらTVドラマを見ていた。
よくある、家族三人が子供を挟んで寝室で横になっているシーン。子供だけが寝息を立ててスヤスヤ眠っている。夫と妻は静かに上を向いて天井を見つめている。
妻「あなた…まだ起きてます?」
夫「ん?何だい?」
妻「こうやって、親子"川"の字になって寝るのっていいですねぇ」
こんなシーンを見ながら、女房がポツリと言った。
「ウチは子供が4人だから""の字になっちゃうねぇ」
…頷くしかなかった(笑)




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