『現金争奪!元祖BAND BATTLE』の予選D組=バンド部門2日目となるこの日は、前日にも増してバラエティ豊かな顔ぶれとなった。
英語詞をハードなメタルビートに乗せて歌う鰯の後は、歌唱力が突出して上手い巻尺。
メロウなポップ・サウンドに慣れた後に、今度はハイ・トーン&ハスキー・ボイスの女性ボーカルで攻めるロックン・ロール・バンドのCHEAP RAG DOLLS。
その後に同じドラム・レスでもテクニックを駆使したアコースティックなインスト・ナンバーのみで聴かせる鶺鴒(いつもはドラムを加えた4人編成ということで、そちらのサウンドも聴いてみたかかった)
最後は3ピースでも客を突き放しとことん自分達の世界に入り込んでいく、一陣の風。
さながらバンド博覧会のような内容だった。
中でも、個人的には『一陣の風』に惹かれた。不安定ながらそれが持ち味となっているボーカルに跳ねるようなドラムと低音の利いたベースが持ち味で、特にラストに演奏された『東京タワー』の奇妙な疾走感は聴いていて引き込まれた。
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